「ん?、食べないの?」


「うん」


「お腹空くよ?」

「いいの」





3分の2も残っている
お弁当に蓋をして
あたしは溜息を溢した



「なに、要求不満みたいな
 その、溜息は?」



ほぐした鮭を器用に
ほいっと口に放りこみながら
飛鳥は溜息をついたあたしの
方をガン見した