Love Flower〜かけがえのないもの〜


『からかってるんですか!?
言いたいことわかってるんだったら
答えなさいよ!!
ってか 誰!?
私 ささっと一人になりたいの!!』

……あ。

しまった。ちょっと言い過ぎた。

そういえば
こんなに
人に自分の気持ち言ったの久しぶり…。



「あぁ。あの日 オレもここにいたから。
見とれてただろ?
それ見てたから。
ここ、きれいだろ?
たぶん
オレとあんたしか知らないんぢゃない??
あと、郁斗だ。黒崎 郁斗。高2。
郁斗でいい。あんたは?」

『あっ…一ノ瀬 椿。
郁斗…先輩?あの…』

「先輩とかいらない」

『じゃあ…郁斗?あの…私』

「一人になりたいんだろ?
わかってるから。
今日はもう帰るし。」



よかった。

やっと一人になれる…。




「ただ…」




いきなり

郁斗は
私の左頬に手をそえて

じっと私の目を捕らえた。


『な…何…ですか??』


目をそらしたいのに
あいつの目はそれを許してくれなかった。






そして











「どうしてそんな目をしている??」




………!!!