「……何?」
『えっ…いや、別に…。』
何か気まずい…。
『えっと…ありがとうございました。
じゃあ…』
そう言って立ち去ろうとすると
「おい」
な、何なの…?
「そんな警戒すんなよ。
とって喰おうって訳ぢゃないんだから」
『なッ!?』
何なのよ〜!
「あんたさ、ここ好きになったのか?
よく見つけたな。
普通は
こっちの校舎にはあまり来ねぇのに。」
『たまたま、通りかかっただけです。
それで見つけたから…』
「ふーん。
入学式の日だろ?見つけたの。」
えっ!?
何でこの人が知ってんのよ!?
「何でって思っただろ?
あんた、意外とわかりやすいんだな」
あ…。
笑えるんだ。
ふーん。笑うとかっこいい…かも。
……ぢゃなくて!
からかわれてるよね…?
