「何もなかった・・・よ」 そう言うとあたしの肩から ゆっくりと手を離した。 「そっか」 真理奈がいきなり真剣な顔になった。 「あたし思ったんだ。 別に無理に告おうとしなくても いいと思う。 変な意味とかじゃなくて 春は春だけにできる方法が あると思うよ。 言葉だけが伝える手段じゃない でしょ?」 あたしだけにできる方法・・・? あぁ そうか。 あたしだけにできる方法。 見つかった気がする。 「真理奈 ありがとう!!!」