「俺・・・俺も、美南子のこと好きだ。」

「えっ?」

ちょっと待って・・・。

考えが追い付かない。

「あの時、付き合ってくれって言ったのは。口実だった。」

えっうそ・・・。

好きだって・・・言ってくれてるの?

「あの時、本当は、告白しようと思ってた。だけど、やっぱり言えなくて・・・いや、言えたんだけど、冗談みたいに誤魔化しちゃって。」

そうか・・・。

彰、不器用なんだ・・・。

あたしと一緒で。

「遅くなったけど・・・本当の彼女になってほしい。」

「・・・はい。」

涙が溢れた。

彰があたしを抱きしめてくれた。

恋人のふりから約4ヶ月・・・。

二人は、本当の恋人になった。