「今日は、帰る。」 その場の空気に耐えきれなくなり 私はバックを手に取った。 「俺…‥」 ずっと黙っていた宮が 口を開く。 「彩花がそう思ってるなんて 知らなかった。」 「今まで言ってこなかったから 何も思ってないんだって 嫉妬とかしないんだって思って なんか、悲しくて…‥」 宮は言葉を詰まらせる。