あいつとの距離


「知ってるけどさ…
頭から離れなくてさ、祐のこと」


「なるほどねー。あ、噂の色男が来たよ」


「へ??」


「呼び出し喰らった奴見ーっけ」


慌てて周りを見渡すと、
机によっ掛かる祐の姿があった。


「う、うるさい」


「お前そんな刺々してっと
彼氏なんて出来ねーぞ」


「はぁ?」


「お前ただでさえブスなんだからよ、
性格だけでも可愛くなれば?」



―ただでさえブス…―



わかってる。

冗談だってことぐらい…。


でも
そんなに単純に受け止められなかった。

確かに私は
郡を抜く美少女なんかじゃない。


ただの冗談だとしても

こんなの笑えないよ。



「…何よ」


「瑠美が怒ったー。
真奈美ちゃん逃げた方がいいぜ」


「ちょっと祐くん!!!」


「どうせブスだよ…」




そう呟いて教室を後にした。