あいつとの距離



この調子で私の一日は始まる。




私たちはいつも一緒に登下校している。




裕は朝が弱いから、私が起こして
ついでに一緒に登校。


夕方は最近物騒な事件が増えてるから
私の護衛的な役割で一緒に下校。




だから


「瑠美おっはー!相変わらず仲良いよね」


「だよなー。本当にただの幼なじみかー?」




と、
親友の真奈美とその彼氏にひやかしを受けるのも毎日のこと。




「は?二人揃って何言ってんだよ。俺と瑠美はむっかーしからの幼なじみ。それ以外ねーだろ。な?瑠美」


「う、うん。そーだよ!二人とも何言ってんの!」






裕が「ただの幼なじみ」と発する度に
私は自信が無くなっていく。





もし、裕に大切な人ができたら…





もう一緒に学校行ったり、一緒に帰ったりできなくなることは明白。




だから私は一日一日を…





「瑠美、置いてくぞ」


「待ってよー!!!てか裕歩くの速いから!」


「うっせー。お前が遅いんだろ!」





大切に過ごしてるんだ。