あたしは心配の声がたくさん

ある中でコリスくんをおんぶして

保健室へ向かった。



あたし自身倒れこんだから

フラついてたけど・・・

コリスくんに比べれば大丈夫。

それに・・・今コリスくんを

連れて行かなかったら

あたしはコリスくんに

謝ることしかできなくなる・・・。



タッタッタッタッタ。

廊下に響く音は

あたしの足音と・・・

コリスくんの息。

「・・・ん・・・すぅ」


この息を聞くたびに安心する。

生きててよかった!って。



ガラッ

あたしは保健室のドアを開けた。

だけど・・・中には誰もいない。

手当ての仕方が分からないあたしは

一応ベッドにコリスくんを寝かした。

「・・・すぅ・・・すぅ」

コリスくんは安心したように寝ている。

男の子とは思えない可愛い顔立ちで

まつ毛もスゴク長い。



あたしはそんな顔のコリスくんを

涙を浮かべた目で見つめている。