あたしは後ろに倒れこんだ。

イタタ・・・。ってか

痛くないよ。何で!?

周りに集まってきた

クラスのみんながザワザワしてる。

ザワザワっていうか・・・

悲鳴に近い声が出ている。



あたしはフラつきながらも立ち上がろうと

床に手を着いたら・・・

人の手が触れた。

「え・・・。」


誰だろ。と思ってあたしの後ろを見たら・・・

コリスくんが倒れていた。


「・・・あ・・・え?」

状況を把握しきれていないあたしとは真逆に

クラスの女子は顔が青ざめて

男子は慌てている。



これって・・・あたしをかばってくれたの?

あたしがボールに当たりそうだったから

コリスくんがあたしをかばって・・・

自分が下敷きになったの?

何で・・・?



ってこんなこと考えてる暇じゃない!!!

コリスくん・・・全然動かないよっっっ

息・・・あるよね!?





__________コリスくんっ・・・ゴメンね。

「せんs「え?大丈夫なの!?」

誰かが先生を呼びに行こうとした時

あたしは立ち上がって

コリスくんをおんぶした。