零れる水滴は止まない。

逆にどんどん溢れてくる。

そんなあたしを見てオドオドする君。

「・・・ヒック・・・ヒック・・・」
「・・・ね・・・ね・・・。」


話しかけてるつもり?

全然耳に入らないよ。

もっと・・・もっと・・・。

近くで・・・。


ガタガタッ

「?」

コリスくんが脚立をあたしの前に持って来て
立った。

「上。向いて?」

コリスくんがあたしの頭を優しく持ち

上に向かせた。

「・・・あ。」

優しい・・・キス。

「ゴメンね。僕・・・嫉妬してた。伊歩ってヤツに。」
「え?」
「だから・・・怒ってたんだ・・・。僕」
「・・・へ?」
「あれ?気づいてなかった系?」
「・・・あたしの・・・せいじゃないの!?」
「うーん・・・。ある意味キリンさんのせいだね」

そう言うとコリスくんは

不敵な笑みを浮かべて

また__________チュ・・・


「・・・///」

多分今のあたしの顔は

耳まで真っ赤っかだね・・・。

「・・・可愛い///」

この一言でもっと赤くなる2人。





そして・・・赤い2人を見ている人影・・・。

「・・・っ。」