それから、廉のお姉さんと 他愛もない話で盛り上がった。 「じゃあ、帰りますね?」 あたしは席を立ち上がった。 「また、来てくれるよな? どこも行かないよな?」 廉・・ とたんに涙が出ていた。 辛いのは廉なんだ。 泣くのは最後にしよう。 「あたしは廉以外 考えられない。 あしたも絶対に来るからね」 あたしはお姉さんに 挨拶をして病室を出た。