コンコン


ドアをたたく音がして

誰かが入ってきた。




一応、お辞儀をした。




「前田真希ちゃん?

いつも廉から聞いてるよ」



ん?



「そ、そうです。

いつもお世話になっています」



その人は

廉のお姉さんだった。



「あなた、生徒でしょ?

大丈夫なの?」



「大丈夫です。

廉が大好きなのには

変わりませんから」



お姉さんは

ニコッと笑顔を返してくれた。



廉に似てるなぁ。