廉はがんに



蝕まれていた。






泣きそうな気持ちを



抑えながら見守った。






もう、あの笑顔が



見れないんじゃないかと



思ってしまうこともあった。










とうとう、副作用で




廉の髪の毛は




抜けるようになっていった。