「私は別にいいけど、なんで?」 聞くと縁は笑った。 「やっぱり、将来就職有利にするには学歴かなって思ってさ。数学得意だし、理工系でもやれば安定収入だよな。」 それでも頭の中には疑問符しか浮かんでこない。 「まだわかんないの?」 うん、と頷けば後ろからギュッと抱きしめられて頬にキスされてしまった。 これは私をとっても甘やかしたい時の縁のいつもの癖みたいなもの。 小さいときから変わらないスキンシップ。