「おぉい、もめているところ悪いが授業始めても良いか?」 いつのまに入ってきていたのか由岐先生が教壇にあがっていた。 クラスのみんなも青い顔。 すごく悪いことしたなぁって思って、私は由岐先生に謝った。 「すみません、始めてください。」 何事もなかったようにスラスラと教科書を読んで授業をすすめてくれる由岐先生に私はすごく感謝した。 こんなことで注目を浴び続けなきゃいけないなんて私にとっては苦痛以外の何物でもなかったから。