「お前もちょっとは言い返せよな。」



と、俺が1人でへこんでいると席に戻ってきた大地が遠山を怒り始めた。




困っている奴を見ておけないのは大地も一緒らしい。




まぁまぁ、と俺は大地をなだめながら初音を見る。




初音は楽しそうに沙羽と遠山に話しかけていて、その様子を見たら俺も新しい仲間が増えるのもいいかも知れないと思った。




「まぁ、とにかくよろしくな遠山。」




「うん。よろしく、九十九くん。」



笑いかける遠山はたぶん初めて見るくらい明るい顔をしていた。