だけど、それを聞くにはまだ早い。



そう思って言葉を飲み込んだ。



「そういえば、昨日の実力テスト。初音はどうだった?」



話をふると初音はなんとも言えない顔をした。



「どうって、なによ?」



聞いちゃいけないくらい悪かったのかっていうほどの機嫌の悪さに俺はたじろぐ。



と、後ろから大地が笑う。



「愚問だな!!九十九。初音ならパーフェクトに近い出来だったに決まってんだろ。」



「千歳!余計なこといわないでよ!?」



「なんてたって学年順位は毎回片手の内に入るんだからな!」



初音の静止も聞かずに大地が言うと、初音は大きくため息をつきながら大地の頭を引っ叩く。



「なんであんたが自慢げなわけ!?」