頑なな私の声に母はマズイと思ったのか口を噤む。



そんな様子に私は大きく深呼吸をして自分を整える。



「新しいクラスも沙羽と一緒だったよ。理数コースの1組で、由岐先生が担任なの。めちゃくちゃついてるでしょ!今年。」



笑顔で言えば母は安心したように笑った。



「そうだね!やっぱり沙羽ちゃんと一緒が良いわよね~また泊まりに来てねって言ってね!」



母は機嫌良さげに台所へと向かって行った。