刹那は紫色のマグカップのミルクを啜りながら残りのマグカップを二人に差し出した。 それなりに乾いた憐の髪を軽く結ってから優夜はマグカップに手を伸ばす。 憐も両手でしっかりとカップを受け取った。 「温かい…」 「……甘い…」 優夜はミルクを一口啜っただけでカップから口を離した。 そして舌を出し嫌そうな顔をする。 そんな優夜の頭に刹那の拳骨が炸裂した。 ―ごん! 「いっ!」 「悪かったな? ホットミルクもろくに淹れられなくて、」 刹那はソッポを向き、憐を抱き寄せる。