「【薔薇の可憐さにも負けない君の可憐さはこの世のモノとは思わない―。】」 憐は昨日の事を思い出して微笑んだ。 中庭のベンチに腰掛け空を仰ぐ。 小鳥が囀ずり、雲が流れていく。 両隣には暖かな気候でうたた寝をしている優夜と刹那。 規則正しい寝息を聞いていると憐自身も眠くなり、欠伸を溢す。 「「ひぃめぇさぁまぁ~~」」 「谺、魑」 顔を上げると同じ顔が憐を見下ろしていた。 そよ風に髪を乗せて遊ばせている。 「……おめでとう」 「え…?」 谺の言葉に憐は首を傾げる。