憐の呟きを聞いた刹那は憐を抱き締める。
そして耳を優しく噛む。
「刹那…!」
「紅茶が入ったぞ?」
テーブルにはほんのりと湯気を立てる紅茶とクロワッサン、サラダにヨーグルトが置かれていた。
「そこの双子、食べたかったら手洗って、うがいしてきたら食べていいよ」
優夜が窓辺に肘をつきながら双子を見下ろした。
二人は急いで立ち上がるとその場から瞬時に消え去った。
優夜が微笑んだ瞬間、憐の部屋の扉が乱暴に開かれた。
「「あさご飯!」」
「手洗った?」
「「洗った!」」
「うがいした?」
「「したぁ!」」
「じゃ いいよ」
優夜が許可を出す。
瞬間、双子は憐の向かいに座ると大きな声で"いただきます"と言って食べ始めた。

