その後、仕事上屋敷内を歩き回る事が多い二人は行く先々で憐を見かけた。 そのたび、憐は誰かと話していた。 しかし、魑のように笑っているのは谺と蜩くらいだった。 だが、魑のとき同様、自分達意外で笑っている憐を見ると胸が苦しく、痛くなった。 「…ほんと 迷惑極まりないよ」 「全くもって…どうしてこん何も苦しんだか…」 二人が休憩もかねて壁に寄り掛かり、頭を抱えながらため息を着いた。 その後、聞いたことがある声が二人を読んだ。 見ると谺と魑が立っていた。 満面の笑みで。