憐は哀しげに笑う。 その姿は何かを哀れんでいるかのようだった。 儚げな微笑みは優夜と刹那の胸を高ぶらせた。 「僕の権力を利用して、お母様が……皆を苦しませているから…」 「お母様って…」 「妃様のことか?」 憐は二人の問いかけに頷く。 「お母様は、自分の欲しいモノを、僕に言わせて…手に入れてるんだ……。 だから、僕が居なくなれば…皆は 幸せになれるから……」 憐の瞳から大粒の涙が溢れ落ちる。 ホロホロと流れる涙は止まることを知らないように流れている。