―――――。 「ダメだった…、どこも 民の皆が塞いでて 国外に出られそうにない…」 魑は廃墟に身を隠している憐と谺の前に腰を下ろす。 「そっか…」 谺は窓の外を見ながら呟いた。 月が沈みかけている。 もうすぐ 夜が明ける。 「憐、もう 泣くの止めなよー…」 「煩い…、黙りなさい 谺…」 憐は顔を覆っている手の指の隙間から光の亡くした憎しみの瞳で谺を睨み付ける。 始めてみる憎しみに塗り潰された憐の瞳。 憎しみだけでなく、恨みや妬みの感情が渦巻くアクアマリンの瞳。