優夜との狂いそうなほどに甘く、熱い口付けは憐の全てをとろかしてしまいそうだった。 憐の口内に入りきらない二人の唾液が唇の隙間を通って流れる。 「はぁ……、」 憐と優夜の唇が離れた瞬間、近くで爆発音が聞こえた。 優夜と刹那は振り向くと先を睨み付けてから憐に向き直る。 「俺達の夢 叶えてね?」 「いや…いや…」 今にも紅い涙を溢さんとしている憐の頭を優夜が柔らかく微笑みながら撫でる。 「一緒には居られない…、せめて、憐が笑顔で生きていてくれれば…」