IMITATION LOVELESS



「「ダリアの花…」」


優夜は憐の顎を掴み、唇を重ねた。
すぐに離れた唇だったが、一瞬で刹那に塞がれてしまった。

連続で交わした熱い口付けは憐の思考を止め頬を赤く染め上げた。

刹那が憐の手からマグカップを取り上げると、カップの代わりに二人の手が重なってきた。


「ね…憐、お願いが有るんだけど…」

「ふぇ…?」

「安心しろ…大人しくしていれば それでいい」


優夜と刹那は潤んだ瞳の憐を抱え上げ、ベッドに向かう。

音もなくベッドに猫のようなお姫様を下ろす。

耳を垂らし、尻尾を弱々しく振る。


「大人しくしててね? 痛いのは…嫌…でしょ?」