マグカップを持った優夜とお茶請けを持った刹那が立っていた。 憐は一瞬だけ寂しそうに笑ってから、明るい笑顔に作り直した。 優夜と刹那は疑問に思ったが椅子に座る憐を見て気にしないことにした。 憐の目の前に置かれたカップに淹れられた真っ白なホットミルクは湯気を立て、とても美味しそうだった。 「いただきます」 「どうぞ」 憐がミルクを一口啜る。 熱かったのか、口を離してしまう。 冷ますために、息を吹き掛ける憐を見ていた二人は囁いた。 「憐、可愛い…」 「あぁ…、まるで…」