IMITATION LOVELESS



今にも、壊れてしまいそうなほどの脆く儚い笑顔だった。

双子は何かを感じ取る。


「2日後…何かあるの?」


谺が初めて間延びしていない口調で話す。

優夜は微笑み、事情を話す。
刹那は虚ろな瞳で優夜の言葉に耳を傾けていた。


「…え?」

「2日後……憐を殺すの…?」


魑が言った"殺す"という言葉に二人は微かに反応する。


「酷いよ! 憐は本当にあんた達を愛してるんだよ!?」


谺が優夜の腕から逃れ叫びを上げる。
綺麗なオッドアイから大粒の涙が沢山溢れ落ちる。