「その手紙、2日後に憐に渡して欲しい」 振り返らず、刹那が囁いた。 双子は顔をしかめる。 もう一度、手紙を見た双子は顔を合わせる。 二人は優夜の目の前まで歩み寄ると抜刀する。 その刃先を左右から優夜の首を挟み込む用に構える。 優夜は恐怖の無い、寧ろ幸せそうな顔つきで双子の頭を撫でた。 驚く双子を二人一緒に抱き締める。 「…本当に、二人はいい子だね…。 俺達とは、全然違うよ……」 優夜に撫でられる双子は顔を上げた。 見えた優夜の表情に双子は震える。