憐がカップを置き、優夜に歩み寄る。 何かを思い出すような顔の優夜の頬に手を伸ばす。 しかし 伸ばされた憐の手は優夜に掴まれ引き寄せられる。 瞬間、重なりあう唇。 触れるだけのキスしか知らなかった憐の口内に優夜の暖かい舌が入り込む。 名残惜しい様に二人の唇がゆっくりと離れる。 初めての深い口付けは憐の思考を止めてしまった。 頬を紅潮させ、口を押さえながら優夜の顔を見つめる。 「……」 「………憐?」 優夜が憐の頬に触れようと左手を伸ばした。