あたしは立ち止まって引き返すか迷った。 でも、時間が時間だし。 「お母さんごめん!」 あたしは青い空を見上げて言った。 「それとさ…、先輩のこと…。守ってください!」 あたしは手を組んで目をつむった。 ずっとその言葉を連呼した。