そう言われた綾瀬は俯いて
目をがちがちに見開いて、乾燥さしてから瞬きをして潤みを出した。
(やるなら本格的にやってやろうじゃないか)
綾瀬は昴のネクタイから指を話してワイシャツの裾を掴む。
「昴君…行かないでっ…」
綾瀬はそういって、昴の様子を伺う。
「……っ」
(おっ?これは案外上手く行ったんではないか?)
綾瀬は俯いて、笑いを堪える。
「………っぷ
本当に綾瀬って面白いね!!
何何?ちゃんと目を乾かしたのか!説教逃れたくて泣く小学生かっ!
あー良いもんみれた」
昴は笑いを堪えて小さく上下していた綾瀬の肩をバシバシ叩く。
「てめぇ!誰が小学生やー!!!!」
綾瀬は昴の手をとり、
ぎゃんぎゃんと喚いた。
「犬かっ!お前は犬かっ!!
お座りお座り」

