「さーせんさーせん。
そんなこんなで優しさ満点っ!
なお姉さん、所謂私が昴君に奢って差し上げましょう。」
綾瀬は笑いながら言った。
「いやいいっすわ。なんか不気味なんで。」
昴はそんな私を置いてすたすたとコンビニの中を歩いて行った。
「ちょっ。シカトは痛い。」
綾瀬は昴のワイシャツではなくネクタイを引っ張る。
「ぐっ!!お前せめて可愛くワイシャツの裾引っ張って、
〝行かないで…〟 みたいな可愛い事を、やって見なさいっ!!
まったくもー可愛くない」
昴はいつでもこういうノリ。
綾瀬は本当に素直にウケている。

