中学三年生。
クラスは毎年変わるので
今年は三年二組。親友は三年一組。


今年も担任は去年と一緒。
音楽の先生だ。


「綾瀬。三年もよろしくね!!」
二年生の時に同じクラスになって仲が良くなった、春川美羽が言った。

美羽は小柄で、可愛い子。
黒く艶がある長い髪の毛がとても綺麗だった。
吹奏楽部でフルートを吹いている。
生徒会に入っている彼氏がいる事で有名。
キャハキャハしたテンションで話しやすい。
あたしは色素の薄い金髪の混ざった茶髪に長い髪の毛。
一年生から伸ばしている
「美羽。よろしく」
あたしは小さく笑った。

初日から一週間位は自由席で良い為にあたしは美羽の隣に座った。
「嵐!!」
「おせーよ」
「嵐嵐!!ちょっと聞けって!」
桐生嵐が教室に入って来なり、
クラスが騒がしくなった。
あたしはその騒がしさにため息をつく。
「なんか、服装検査に引っ掛かっちゃってさ。
ベージュのカーディガン着てたら怒られたよ」
嵐はドアの前で大勢の人と話す。