秋名が出て行った玄関を見つめながら、玲奈は溜め息を吐いた。 ったく、いつもギリギリなんだから… 着けていたエプロンを取り、玲奈も鞄を手にとった。 戸締まりをしっかり確認し、最後に玄関のドアも鍵を掛ける。 フッと、玲奈は空を見上げた。 「…もうすぐなのね。」 玲奈は悲しげにそう呟く。 空は静かに佇んでいたーー