「俺ハゲじゃない」
「…はぁ…本ッ当にお前と言う奴は…」
あたしは立ち止まってその場にゴミ袋を置いて頭を抱える。
「どうしたの?何か悩みでもあるの?」
「お前がその悩みの塊だアホ湊谷!!!…だから男って嫌いなんだ。見境なく思いつきで行動するわ、女の嫌がる事するわ、常にいやらしい事を考えてるわ…」
「ははっ、随分な偏見だねー」
「お前みたいなのがいるせいだ!!少しは自覚しろ!!!」
「会長さ、そうやって男に敵対心むき出しにしてたらそりゃ男も会長に敵対心持つよ」
「いいよ別に嫌いなんだからっ!!敵対心持たれて大いに結構!!!」
「…ま、俺は別に会長に敵対するつもりないけど…そのうち身動きとれなくなるのは会長の方だよ」
そう言って湊谷はあたしの足元に置いてあったゴミ袋を持ってさっさと歩いて行った。
「ちょ、湊谷…!!あたしがやるからいい―――……って…」
“そのうち身動きとれなくなるのは会長の方だよ”?!
「余計なお世話だっつーの、馬鹿湊谷!!!」

