あたしは一旦、厨房に戻った。
「コーヒーとケーキセットです」
あたしはお客さんに頼まれたメニューを厨房の人に伝えてまた接客に戻ろうとした。
だけど、
「藤ちゃん藤ちゃんっ。さっき藤ちゃんが接客してたお客さん、すっかり常連さんね」
「あ、店長」
店長のカスミさんに呼び止められた。
「やっぱ藤ちゃんのキャラがいーんでしょうねぇ…」
「キ、キャラ…?」
※紅はオタク度0%なため、キャラとかそーゆーのはよく分からない。
「そー!!知的でクールなメイド!!私が今まで見て来たメイドの中で藤ちゃんが初めてよ!!」
「は、はぁ…」
「気丈でそう簡単には気を許してくれないの。だけど一度認めたご主人様の為ならどんな忠誠でも尽くすの!!!まさにアナタは攻略に萌えるキャラよ!!!」
そう言ってカスミさんはあたしの肩をガシッと掴んできた。
こ、攻略…?
※カスミさんは妄想多き30歳。

