くそ…
何か見下されてる気分だ。
たとえ、カスミさんが言ったように心配そうな目で見られてたとしてもそんなもの余計に不愉快なだけだ。
あたしは生徒会室に行くと、すぐに仕事に取り掛かった。
「あ、あの会長、ここの会計なんですが…その、どこか問題があるようで計算が合わないんです…」
「ぁあ?!テメェ、会計だけはしっかりミスのないように数えろっつたろーが!!!」
「ご、ごめんなさいっ!!すみません!!!」
「…もういい。あたしがやるっ」
あたしは会計から強引に資料を奪い取ると電卓で計算を始めた。
…何か、視界がかすむな……
体もなんかダルくなってきたし……
咳も結構出る……
「あー…クソ、何か忙しいな…」
あたしが髪の毛をわしゃわしゃした時だった。
「会長って実はМ?」
ビクぅーー!!!
「何でお前がいんだよ!!」
湊谷があたしの背後にある机に座ってこっちを見てた。