「あの人、藤ちゃんの彼しか何か?なんかさっきからずっと藤ちゃんの事見てるんだけど?」
カスミさんがニヤニヤしながら小声で聞いてくる。
いやぁ……それはただ楽しんで見てるだけであって…
「全然、そんなんじゃないですよ…」
「何かあの心配そうな目がいじらしいわ~☆」
―――は?
あたしはカスミさんの言葉に湊谷に視線を向けた。
その時、バチッと目があった。
―――…ッッ!!
な、何言ってんだ、カスミさんは…
あいつに限って心配?
…ないない。
「けほんっ…コホン……失礼します…」
あたしは職員室のドアを開けて担任の元へ行った。
…何か最近やたらと咳が出るな……
バイトと会長の仕事が忙しいから、やっぱ風邪でも引いたのか?

