あたし達がずっと見てたら、湊谷はなぜかふっと笑って手をこっちにひらひらさせながら歩いて行った。
「……?」
何なんだ、あいつは…。
「はぁ~…やっぱカッコいいわ、陸くん…」
「…は?」
「あ、紅はいつもこう言う話になると興味なくてすぐどっか行っちゃうから知らないか。女子の中じゃダントツ人気だよ、湊谷 陸くん」
そう言うと杏はキラキラした目でどこか遠くを見つめて語り始めた。
「中学まで柔道と少林寺憲法やってたらしくてさぁ!!!すっごく強いって噂だし、男子の中でも一目おかれている上に頭のレベルも常に上位!!!」
「………」
「加えてあのルックス!!ムサイ男ばっかの我が校の希望、いや神の光!!」
「………」
「でも、モテすぎちゃったせいでもう女に興味ないんだって」
「それでも彼への告白って途絶えてないですよね。他校からもひっぱりだこだそうですし」
そう言って杏と真希は湊谷の話で盛り上がり始めた。
…まさか、そこまでの人気だったとは。

