好き、だけじゃダメ。



「早退…ですか?東さん」

玄関で靴を履いていると。

不意に声をかけられ、
顔をあげるとそこには、
理事長がいた。


「あ、はい…。双子が熱を出してしまったみたいで…」

「そうですか。わかりました。手続きをしておきますね?」

「ありがとうございます。急いでいますので…失礼しますね?」