好き、だけじゃダメ。



「侑、宏のこと気になる?」

「え?あ〜……うん…まぁ…ね。
1週間も休めば、さすがに気にな
るでしょ」

「…………侑は鈍感なんだね」

笑顔でサラッと毒を吐く眞貴。


………わかってたけど眞貴って、
絶対腹黒だよね。うん。


「わかってるよ?」

「………え?」

「眞貴の言ってることの意味。ち
ゃんとわかってるから」

「…………そう」

「でもあたしは、認めないよ…う
うん。認めないんじゃない。“し
ない”んだよ」

「…………しない?」

「もう恋はしない。この気持ちは
しまっとく」

「………双子(フタリ)のため?」

「違うよ。あたしのため」

「侑の…?」


もう、傷つきたくないの。

傷つくくらいなら、
両想いにならなくていいの。

見てるだけでいい。





だからあたしは…逃げるの。



双子(フタリ)を理由にして、
この気持ちから―…。