「…嘘、だろ?」

「信じられん。…まさしく鈴木さんだ」

 そこに映るのは驚愕の光景。


 見た事もない世界で、鈴木が座り込んでいる。

 その額に流れるのは、恐怖と絶望が織り交ざった汗。


「誰か、助けてくれ!」
 鈴木が懐から拳銃を引き抜く。そして迷う事無く数発弾いた。

 乾いた銃声が響き渡る。


「ぎゃーーー!」
 だが逆に、無残にもその首が吹き飛ばされた。