俺は彼女の背中を見る。








彼女は遠くに歩いていく。







どんどん小さくなっていく背中は
小さかった。






手を伸ばそうとした。
でも、その手を強く握り締め
唇をかむ。







「ただ、ただ…愛していた」







ちいさくなる背中に呟き、
彼女と反対方向に歩き出した。