カツカツと音をたてながら階段をあがる。

今から目にする光景を想像して怖じ気づきながら冷静にいいかかせた。



ゴミを片付けるだけだ。

……単なるゴミ。

平常心を乱すほどのことじゃない。

単なる掃除、お片付けだ。


俺は幼少の頃に聴いた片付けの歌をハミングしながら、ゆっくりと階段を上がった。

そしてドアの前に着くと冷めた気持ちのまま鍵を開けた。