そばにいてくれたからⅢ




「有菜ちゃん、いきなり帰ってきてごめんね」



礼羅のお父さんは頭を下げた。



「大丈夫ですよ!頭上げてください!てかあたしだってお父さんの部屋勝手に使っちゃってすみません!」


「それはいいんだよ」



礼羅のお父さんは笑った。



「礼羅、あの子はほんとに寂しがり屋だから…」


「え…」