そばにいてくれたからⅢ




礼羅が走っている。



「有菜!」


「礼羅…」



礼羅はあたしのとこまで来た。



「どうしたんだよ?お前?」


「別に…」


「泣いてるじゃんか、なんかあったのかよ?」


「別になんともない」