そばにいてくれたからⅢ




「おい!それほんとか!?」



進二さんが駆け寄って来た。


元奥さんは深刻そうに頷いた。



「あたしが朝起きて部屋に行ったらいなかったの…」


「見覚えのある場所は?」


「いなかったの、だからここにいると思って…」


「とにかく光江はここで休んでろ、俺が探しに行く!」



進二さんはそう言ってお店から急いで出て行った。