「俺は昔サラリーマンだったんだ、仕事が忙しくてなかなか光江や桃に相手をできなかった」


「……」


「もうわかってると思うけどそれが原因で離婚したんだ」



進二さんの表情は笑ってるけど目が悲しそうだった。



「それから1年に数回だけ桃に会うことを許されたんだ」


「決まってないんですか?」


「光江が決めることになってるんだ」



それじゃいつ桃ちゃんに会えるかわからない。